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圧倒的な快適さを生み出す、人気のニュー・ブーム2010

最大の特徴"Sカーブ"が、コントロール性を大幅にアップする

 2010ブームの最大の特徴はブームカーブにある。ハーネスライン取り付け位置の後方付近が浅く内側にカーブしており、これを"Sカーブ"と呼んでいる。セイルに掛かるパワーによってブームがたわもうとするのを防ぎ、常に安定したセイルの性能を保ってくれる。この性能はレーサーにとって最も重要なスピードに大きく貢献し、ウェイブやフリースタイルなどのアクションでは、セイルを手のひらで掴んでコントロールしているようなダイレクト感を得ることに繋がる。ニールプライドのブームには素材別に3種あるが、それぞれの素材なりに、このコンセプトが活かされている。また、フロントジョーは、マストへのフィッティングに優れる従来通りの形状に加え、より使いやすいレバー形状を採用。ラージサイズのレーシングエンドはプーリーの位置が工夫され、カニンガムへの対応が向上している。

フルカーボン・ハイブリッド・アルミの3種が幅広いニーズに対応

 ニールプライドブームには、フルカーボンでモノコックボディのX9、アルミ本体(新工法)+カーボンエンドのハイブリッドX6、アルミ(新工法)のX3の3種が用意されている。素材の違いは価格に現れるだけでなく、使用感の違いを生む。フルカーボンのX9はたわみに強く、ダイレクトなコントロール感とハイパフォーマンスを生む。アルミのX3はカーボンに比べればソフトな手応えになり、いわゆる「遊び」があることで使用感を優しくする。そしてハイブリッドのX6はそれら2種の中位にある。セイリング技術や好みに合わせてセレクトできるようになっている。Sカーブではなく、フロントからややワイドなカーブになっている"New School"ブームもX3とX6にラインナップされている。

チームライダーの山田昭彦選手にニューブームの印象を訊く

○2010ブームの第1印象は?
山田●仕上げが凄く綺麗で高級感がある印象でしたね。あと、触ってみて感じたのは、軽さとセイリングする時に握る場所が細く感じられてとてもフィット感がいい。
○セイリングの印象は?
山田●200cmベースを8.6㎡に使ったんですけど、新しいブームは3mm程内側にカーブしている”Sカーブ”になってるんですけど、最初見た目ではストレートっぽくって、あまりカーブしているようには見えなかった。でも、プレーニングに入った時には1~2cm程内側にカーブしているように感じられて、今までのブームよりもセイルに無駄なパワーが掛からなくて凄く踏ん張る必要がなく、より前に走らせてくれる感覚が得られました。
○新しいエンドは?
山田●カニンガムのシートがエンドの外側に入っていくので、セイル自体がシートに当たることがなく、セイルの動きを邪魔せずにスムーズに機能してくれるように感じられる。特に225cmベースのエンドは更にワイドになっているので、よりその効果が感じられて、リーチの動きのスムーズさや安定性を感じられますね。225cmベースは、9.5㎡、10.0㎡、10.7㎡に使います。260cmベースは、ニールプライドに関しては12.0㎡しか使わないので、フォーミュラに乗る人だけ。他社のセイルを使う人には必要なケースもあるようですけど。
○他ブランドのPWA選手達がニールプライドのブームを使ってる理由は?
山田●やはり軽さと硬さですね。仕上がりの良さや、スピードに繋がる性能の高さを選んでいると思います。
○細かい部分は?
山田●フロントジョーのレバーの形状が変わって更に使いやすくなりましたね。レバーの周りを面取りしてあって引っかかって痛いことがないし、シートを止めるクリートの他にも簡易クリートみたいなところがあって、シートを押しつけながらレバーを倒せば、ズレがなくてしっかりと止められる。些細なことだけど、ずっと使いやすくなりました。

※X9ブームのエンドは全てカーボン製のスクエアなタイプになります。

 

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シュリロトレーディングカンパニーリミテッド
ウォータースポーツ事業部

 

上から順に、アルミのX3、アルミボディとカーボンエンドのX6、フルカーボン・モノコックのX9。


2009以前の140cmベースモデル(下)とカーブを比較すると"S"字を描いているのがよく判る。このカーブがセイルを活かしパフォーマンスを向上させる。

上/カニンガムのシートはブームパイプに沿うようにプーリーへ向かい、セイルの動きを妨げない位置となる。
下/新しくなったレバーの内側に簡易なクリートがある。